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紀州新聞:2019年6月7日(金)

「はばたく中小企業」に中紀バス(株)
経産省の全国300社に選ばれる

経済産業省・中小企業庁が「はばたく中小企業・小規 模事業者300社2019」を発表し、管内から中紀バス(株)=本社・由良町里、高垣太郎代表取締役=が選ばれた。様々な分野で活躍する中小企業らを選定しており、今回は日高地方から唯一の300社入り。

同社は昭和8年に創業者・高垣徹太郎氏が由良自動車商会を設立。同17年に有田海岸合資会社と合併し、戦後、経営統合により南海バスの前身・南海自動車(株)(後の南海バス)となる。29年に中紀バス(株)を分離独立、県立自然公園有田海岸例及び白崎海岸をつなぐ乗合バス路線を経営。32年には一般貸切自動車運送業の認可を取得、35年に中紀河南タクシー(株)、51年に(株)中紀サービス、58年に(株)中紀バス観光社、平成18年に(株)中紀バスINT'Lを設立し、今年で創業86周年。

2代目高垣宏氏の後を受け3代目社長・太郎氏は先代の意志を受け継ぎ「安全・安心」を第一にした団体向け旅行プランや観光資源の新たな活用を探る試みとして医療観光ツアーの提供、海外の訪日旅行客をターゲットにしたインバウンドツアーの企画・プロモーション活動にも力を入れる。

バス事業においては最新の安全装備を搭載した車両を随時導入、乗務員向けの安全運転研修なども積極的に行い、今年4月に25年間無事故達成で国交省近畿運輸局長表彰を受賞、安全面で多くの表彰を受ける。

高垣太郎社長は「300社に選ばれて光栄でございます。これも地元の人々に育てて頂いたお陰でございます。これからも時代を捉え、常に挑戦し続け、進化する企業を目指したいと思います」と話した。

中小企業庁は、ITサービス導入や経営資源の有効活用等による生産性向上、積極的な海外展開やインバウンド需要の見込み、多様な人材活用や円滑な事業継承など、様々な分野で活躍の中小企業・小規模事業者を選定したほか、地域の暮らしを支える生活基盤とし て地域の発展に貢献する商居街30選も選定した。

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更新:2019年6月13日