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紀州新聞:2018年10月4日(木)

管内初の緊急停止ボタン装備 安全性高めた中型観光バス導入
中紀バス(株)

今年で創業85周年を迎えた中紀バス(株)=由良町里が3日、中型観光バスを導入した。最新の安全装備に加え、中紀地区では初めてとなる「ドライバー異常時対応システム」を整備し、さらに安全性がアップ。「秋の行楽シーズンにご利用下さい」としている。

創業85周年を記念したバスは4月に続き2台目。

新車は日野自動車(株)製の「セレガ ハイデッカ ショート」で28人乗り。歩行者も感知できる追突被害軽減防止ブレーキシステムなど従来の安全装備はもちろんのこと、8月末から全国的に開始したドライバー異常時対応システムを新たに搭載し、車内前方2カ所に緊急停止ボタンを設置した。

同システムは、走行中に運転手が体調不良などで運転できなくなった時に、利用客らが緊急停止ボタンを押せば3.2秒後に非常ブレーキがかかり、車内でブザーや赤色フラッシュが作動、車外にもフォーンが鳴り非常停止を知らせる仕組み。万が一、誤って押しても、制動開始するまでの3.2秒の間にドライバー席に設置の解除ボタンを押せばシステムを解除できる。

このほか、車内はゆったり座れるようシートの間隔を広くし、後部座席は回転して使用できるほか、座席横にはUSBポートも設置している。

高垣太郎代表取締役社長は「さらに安全性を高めたバスで快適に、秋の行楽シーズンの旅にお使い下さい。台風で暗いニュースが続いていますが、新しいバスが導入されたことで元気になって頂ければ」と話した。

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更新:2018年10月9日