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新聞掲載紹介 - 紀州新聞(2014年9月11日)
更新:2014年9月25日
さらなる飛躍願い新デザインに
中紀バス(株)
秋の旅行シーズンに向け、中紀バス(株)=由良町里=が9日、新たに大型観光バスを導入した。ドライバーに注意を喚起する最新装置など安全性を追及した車両で、2020年の東京五輪に向けさらなる飛躍を願い、車体を白を基調とした新生・グランドマリンにデザインを一新。去る8月に死去した高垣宏会長の遺志を継ぎ「安全・安心・お客様第一」の車両導入となり、安全で快適な旅を届ける。
導入したバスは、三菱ふそうトラックバス(株)製で、51人乗り(45席と6補助席)。
新車は高精度ミリ波レーダーで前車との車間距離を監視し、追突の恐れがある場合は警報音で注意を促し、衝突の可能性が高い場合はブレーキを制御するAMB(衝突被害軽減ブレーキ)、バス前面(正面)に設置したカメラで走行中の白線を認識し、居眠りなどで蛇行運転した際は警報を発するなど運転席のモニターから注意を促すMDSA-Ⅲ(運転注意カモニター)などを設置。
安全運転できるようメーカー仕様のカメラ以外に、中紀パス独自に車体中央と両サイドに小型カメラ3台と、左折時の巻き込み防止対策として左サイドミラーにもカメラを設置。左折のウィンカーがつくと、運転席モニターに左側の画面が映し出され、死角の防止をはかる。
今年で創業81年目を迎えたことに加え、2020年の東京五輪を視野に入れ新デザインを採用。アトリエikeguch=池口肇さん・御坊市藤田町藤井=が白を基調としたシンプルなデザインを考案し、これまで親しまれてきた車体イメージを残しつつ、品を重んじ優雅さの中に、都会的な雰囲気を強調している。
新車は亡き会長と高垣太郎代表取締役社長が共同で取り組み、英語で「プレジデント オブ ヒロシ タカガキ」と命名。初運行は、10、11日の長野県へのツアーで、有田市の観光客を乗せて出発。
高垣社長は「安全を提唱していた亡き会長の思いで新車導入を進め、デザインは新生・グランドマリンとしました。来年にはわかま国体を控えており、新デザインのバスで国体に来られたお客様に、安全で・安心してご利用頂けると思います」と話した。新デザインのバスは今後、増やす計画だという。