新聞掲載紹介 - 紀州新聞(2016年1月22日)

更新:2016年1月25日

より安全で豪華な旅提供へ
中紀バス(株)が特別観光バス導入
紀州新聞(2016年1月22日)

中紀バス(株)=由良町里=が21日、豪華な観光バス・スーパーハイデッカーを紀中、紀南地方で初めて導入した。昨年10月に公益社団法人日本バス協会の貸切バス事業者安全性評価で三つ星認定されたのを記念した特別車で、通常のバスに比べ車高が30センチ高く、車内にサロン席を設けたゴージャス版。交通事故防止のため独自に設置しているカメラの台数も増やしたりと、より安全で快適な旅を提供したいとしている。

新車は三菱ふそう製の「エアロ クイーン」で41席。白を基調とした「新生・グランドマリン」のデザインで、新デザインとしては5台目となる。

安全面では、衝突被害軽減ブレーキ、車間距離警報装置、高速走行時にドライバーの状態をモニターし注意力低下を警報するシステムなど最新の機能を搭載。独自で取り組むカメラも車両のセンター、両サイドに加え、ドライバーの運転状況をチェックできるよう車内と後方の5台を取り付けた。

スーパーハイデッカーは車高が30センチ高い分、車内はゆったりした広さで、天井にはプラズマクラスター(空気清浄機)を3カ所に内臓し、後方テーブルや乗客が向かい合って座れるサロン席、トイレも設置した。

亡き高垣宏会長の遺志に基づき、同社創業者・高垣徹太郎氏の名を採用し、徹太郎1号車と名付けた。

全国的にバスによる事故が相次いで発生している状況から、スーパーハイデッカーのドライバーは運転歴10年以上で運転指導総班長の早川智さん(44)が担当する。

高垣太郎代表取締役社長は「バス非常事態宣言が出され、痛ましい事故が続いています。そんな中、我々は安全評価認定三つ星を頂いた会社として、襟を正し、それに恥じないような安全運転、安全管理体制でお客様に安全・安心の旅をお届けするのが最大の義務だと思っています。今一度、安全運転に対し、さらなる努力をしている所です」と話した。

初運行は23日の奈良へのツアーで、今月31日運行の、なばなの里ウインターイルミネーションツアーも予定している。